Reports( 2005/06/25 )ダイアモンド・プリンセス アラスカインサイドパッセージクルーズ乗船レポート 05/23 ジュノー


Back

ダイアモンド・プリンセス
アラスカインサイドパッセージクルーズ
乗船レポート by "ととろ"さん

2005/05/23 ジュノー


『ジュノー』アラスカ州の州都。ジョー・ジュノーとデュック・ハリス
2人の鉱山師が今も町の中央を流れる川で豆粒みたいな金の粒を見つけたことから、
世界最大級の金鉱床の発見に繋がり、
ゴールドラッシュとなった町で今はアラスカの政治の中心都市。人口3万人。
天候は相変わらず。船は遅れて接岸。
かってはゴールドラッシュに沸いた町も、
今は大型客船の観光客を相手の町並みとなっているのは時代の流れ、
鮭の孵化;稚魚を育てる工場見学。
素朴な素朴な慎ましやかな施設。
育てられた鮭の稚魚は成魚となり、産卵というその目的のためだけに川を必死で遡る。
壮絶な定められた生き物としてのこれからの運命を知る筈もない可愛い稚魚たちは、
観光客の投げ入れる餌に、高く飛び上がり、
僅かに銀鱗を光らせていた。


メンデンホール氷河と流れる氷山・・・アラスカらしい風景の一端が重く覆った空の下に広がった。
 アラスカらしいといえば深い森林を思う。
緑の雑木林やその息吹きに心惹かれる私は、
ここでの森林散策の時間を楽しみにしていたが、
今回のととろサンはどうも”外れ人生”らしく、
雨が降り出し取りやめ。近くの森の入り口で鮭やお肉のバーベキューと相成ったのでゴザイマス。
嗚呼、それでもこの辺りはなんと樹木の多いところだろう。
覗えば森は深く続き、木々は高々と枝を差し伸べる。
苔むす岩の辺りはひんやりと、歴史の遡るあたりを思わせていた。

アラスカには、イヌイットやクリンギットのネイテイブの人々の歴史がある。
長くアラスカの自然に土着し、
熊やワタリガラスや鷲や鯨を物語としてつむいできた彼らの生活や考えを知るには、
観光客は博物館へ足を運ぶしかないのだろう。
星野道夫のように、彼らの中に住み、
空気を風を森を生き物をともに感じる事の出来ない現代人にとっては。

思っていた程天候も荒れず、
『アラスカの雨に濡れた好い女』なんて冗談言う程度で、
森の向こうに心を残しながらまた船へとタラップを上った。
ロビーでは生演奏の『四季』の春のメロデイが私達を迎えてくれた。
---
殆ど毎日演奏。流れるメロデイに心を遊ばせ、
暮れなずむ海を眺めながら、カクテルやティを楽しむのも乙なものだ。
---
明日は天気も回復するらしい。
船内は心地よく夜は時間のたつのを忘れる。
カクテルを手にロビーを行きかう人々。殆どが外国の人達。
不思議に言葉は苦にならない。
けっこう語彙の少ない単語でも意思は通じるものだ。
すれ違う人たちとも軽く英語で挨拶交わす程度に図々しくなって、
お互いの笑顔が嬉しい。
余り複雑な会話を持ちかけられると〜〜あわわ、やばいなあ〜〜じゃあ又会いましょうの決まり文句に如何に持っていくか、
頭の中で単語が、フレーズがうろうろしだす。
でも再度いう、言葉なんて何とかなるものだと。
ショップで、ボーイさんと、船のゲストと、フロントと、多くは語れなくても。

ゴールド:ラッシュの去ってしまった土地は、
熟年?のおじさん達が観光客相手に頑張っていました。
でも、ちょっと寂しいな。ここもシニア地区なのでしょうね。



おまけ

こんな船も停泊してました。
Holland America LineのOosterdam
ダイアモンドプリンセスと同じく、シアトル発着の
アラスカインサイドパッセージクルーズに
就航中。


日付 寄港地
2005/05/21 シアトル
2005/05/22 インサイドパッセージ
2005/05/23 ジュノー
2005/05/24 スキャグウェイ
2005/05/25 トレーシーアーム
2005/05/26 ケチカン
2005/05/27 ビクトリア
2005/05/28 シアトル

寄港地をクリックすると、各々のページへ飛びます。

Back

ご感想をおまちしております。

ご意見、ご質問等はBBSでも受け付けています。お気軽にお立ち寄り下さい。